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遊びを支える保育環境〜こどもが遊ぶ、こどもと遊ぶ ①遊ぶ、その時に大切にしていること



この記事は、2023年に配信された「遊びを支える保育環境〜こどもが遊ぶ、こども遊ぶ〜」の第1回目「遊ぶ、その時に大切にしていること」のレビューです。


第1回目は、保育者を「子どもの遊び心を耕し、遊びの種をまく遊びの庭師」だと語る「遊びの庭師」こと、有馬聡子氏にお話しいただきました。ちなみに、保育者ではありませんが、僕も見習い庭師です(笑)。


「遊び」は、乳幼児教育には欠くことのできない大きな柱です。それでいて、「遊び」は園や人によって、なかなか多様に理解されています。保育現場は、遊びを支える環境が整えられている生活空間です。保育現場に応じて、室内外にはさまざまな環境が用意されていることでしょう。


そこには遊びを支える保育者がいます。こどものそばにいる保育者が、どのように「遊び」を見て、どのように大切にしているか。本講座は、遊びを支える、援助する保育者の関わりにフォーカスを当てつつ、有馬氏と樋口氏に遊ぶことの教育的な価値をお伝えいただきます。


第1回目では、有馬氏が、こどもたちとの遊びと生活の経験から、遊ぶ時に大切にしていることを、保育実践を交えてとてもわかりやすく解き明かしてくださいます。


こどもたちとの遊びの実践をたっぷり眺められることもこの講座の価値ですが、その遊びが生み出されてきた背景や、保育者の援助の視点や関わり、こどもたちの姿から、多くを学ぶことができました。


乳幼児期に大切にしたいことは何か? どのような力が必要で、どのように身につけていくのか。そもそも、遊びってなに? 生活と遊びを軸にした保育って? と、遊びを考える土台とポイントを整理しつつ、そこに、こどもたちと遊び、生活してきた生の体験談が加わるので、見ていてワクワクとアイデアや疑問が湧いてくる、とてもいい内容なのです。


有馬氏が、遊びの中で一番大切にしていること。それは……。その答えに、その通りだなぁと思い、それを生み出すために、おもちゃや絵本、生活環境があるのだと考えてもいいのかもしれないと思いを巡らせながら、有馬氏の保育実践の根っこの部分を垣間見ることができる濃厚な1回目です。

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