講座2「遊びと生活をひもとく一人一人の物語 ーこどもを追いかける保育者ー」の収録をしてきました。今回企画を閃いた時には、「これほど保育者にとって魅力的な講座はないんじゃないか」と思ったのです。が、これまでの私の経験からすると、「そういうものほど伝わらない」ということが多い(笑)。
子育てをしていても思いますが、こどもはいつの間にか育っています。私が気が付いていないだけなんですけどね……。ただ、たまに決定的な成長の瞬間に出会えることがある。「あの時の、あの言葉、あの出来事」みたいなことが。こどもにとっては、日々そのような経験の積み重ねでしょう。そして、保育者は、日々その瞬間を捉えながら、こどもたちを援助する仕事です。そんな保育者の視点をひとりのこどもを軸に語っていただくわけです。
講師は、認定こども園おおとりの森こども園の園長松本崇史さんと森道子さんです。40分でひとりのこどもの姿を追いながら、こども自身のこと、そして、保育者としてどのようにこどもを見つめ、働きかけたのか。そしてなによりも、こども自身が成長していく姿が語られます。
前半の収録のために、卒園式直後でしたがお伺いしました。いやぁ〜、とーーってもおもしろかった。保育者がこどもをどう見ているのか、保育者同士でも違うでしょうし、経験によっても違うでしょう。ただ、そこには保育者としての信念や専門性、これまでのその人自身の歩みが詰まっていました。
収録して、ひとりのこどものことのことを語るお2人のお話を聞きながら、この企画をしてよかったなぁと、まだ終わってもいないし、受講者の申し込みも始まったばかりですが、確信を深めたところです。が、「伝わらなさ問題」は未解決のままです……。 皆さんのご参加お待ちしております。
講座2 遊びと生活をひもとく一人一人の物語 ーこどもを追いかける保育者ー 保育とは遊びと生活が中心です。その遊びと生活は集団で営まれます。その集団とは一斉にやることだけではなく、そこに一人ひとりのこどもがおり、保育者がおり、その個々の関係が絡み合うことで集団となります。保育のだいご味である集団の価値を理解するためには、一人ひとりの育ちを追いかけ、保育者との関係、こども同士の関係、その子自身の変化を追いかけることで意味が見えてくるのです。そこには一人ひとりの物語がある。本講座では、その物語を見つめ、そこにある価値を探っていきます。
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