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どうやって講座を受けていますか?



2022年度あそびの庭保育研修が終了しました(一部除きます)!ということで、全視聴プランをお申し込みしてくださった北野保育園さまにどのように受講されていたかお話を伺いました。北野保育園さま、ありがとうございました!


概要


どうやって受講していますか?

・職員は、講座3を除く5講座のうち好きな講座を1つ選択する

・講座ごとに3人程度のグループをつくる

・選択した講座は、自宅や休憩などで自由な時間帯で受講


保育への活かし方の工夫は?

・年間で各回の受講後、勤務時間内に、20分程度グループごとに話し合う時間を設ける(年度始めに年間スケジュールを組む)

・その時間で、グループ内で講座での気づきや感想を共有し、それぞれ保育の中で実践することを付箋に書く(実践できたら、できた日付を記入する)。

・自分以外の感想や気づきを共有することと、学びを実践へ結びつけることを意識して、この方法でやっている。保育者同士で共有し、定期的に話し合えるのがとてもいい。



インタビュー


庭:こんにちは! 早速ですが、どのように受講されたのか教えてください。時間が取れないとか、共有できないとか、オンライン研修でもいろんな声を聞くんですよね。


園長:私たちは全視聴プランを選んだのですが、保育者にはじめに講座3を除く5講座の中で好きな講座を1つ選んでもらって、グループ分けをしました。それぞれのグループには園内研修部員が1人ずつ所属しました。視聴する時間や場所は職員にお任せで、園の休憩時間に見たり自宅で見たり、それぞれでした。


1回40分程度だから、休憩時間に20分ずつ2日間かけて見たり、制作物をしながら見たりしていました。何かしながらでも、気になったところは戻って繰り返し見ることができるのがオンラインのいいところだなと思います。


庭:どうやって学びの内容を共有されたんですか?

園長:選択した講座ごとに3人程度の小さいグループをつくって、講座の各回ごとに勤務時間内でまとめの時間を取りました。大体20分くらい。話し合いが白熱すると長引いたりもしたけど……(笑)

















園長:話し合いの内容は、こんなふうにまとめました。



庭:すごいですね……!この付箋は何ですか?


園長:今までの研修(対面研修)だと、絶対に職員全員見ることはできないから、園内で内容を共有する意味でレポートを書いてもらっていたけど、レポートって書くことが大変だし、書き終わったらそこで完結しちゃって、その後の保育の中で生かされなかったりしたんです。


でも、オンラインで全員が視聴できるから、「じゃあレポートいらないんじゃない?」「それよりも実際に保育に活かして、こどもたちに還元できるような方法にしたい」ということになって年度当初に園内研修部長の主任と相談してこのやり方にしたんです。あまり手間がかからないで、継続的にできる方法だと思います。


庭:実践した日付も書くから、研修が終わったあとでも日々の保育の中で意識できそうですね。


主任:それに、付箋には自分の字で書くから、「守らなきゃ」っていう気持ちになるんですよね。決意表明みたいな。もちろん、一回実践して継続できないこともあると思うけど、そうやって少しずつでも変化していくことが大事だと思うんです。

だから付箋には、自分ができる範囲のこと、気になってたけどできていなかったこととかをみんな書いています。


園長:実践した日付を記入しなきゃいけないから、あまりにもハードルが高いことは書けないんです(笑)


庭:なるほど。研修で学んだ内容がすぐに保育に活かされるような仕組みなんですね。そして配信日から1カ月も経っていないうちに実践した日付が記入されているのがすごい!


庭:選択した講座以外にも皆さん見ていたりしていましたか?


園長:人にもよりますが、基本的には全員が全部の講座を見るという前提で。「この講座のこの回がよかったよ」のような話になると、「じゃあ、その回だけ見てみよう」ってなったりすることもありますね。そして一度見て終わりではなくて、職員同士で研修の話をすることで、気付きや発見があったりして、同じ回を繰り返し見たりもしていました。


庭:オンライン研修で特によかったなという点があれば教えてください!


園長:やっぱり、職員全員が視聴できるチャンスがあることがオンラインのすごいところ。職員同士の共通の話題が生まれて、保育について話し合えるのは大きいです。

あと、新卒で園で働く人たちは、みんなそれぞれ知識や考え方に差があるじゃないですか。絵本に親しみがある人もいれば、あまりない人もいたり。でもオンライン研修だと、園で働き始める前に、いくつか園でピックアップして視聴してもらえれば、基本的な共通認識が生まれるんです。それに、パートの先生や子育て中の先生のように、園にいる時間が短い先生でも、同じ研修を視聴していることで共通の話ができるんです。


庭:保育のことを仲間たちと話す時間って、意外と少ないんですよね。そこ、本当に大切だなぁ。


園長:例えばわらべ唄講座は、春義さんが正しい方法を唄ごとにしてくれているので、「どうだっけ」って思ったらその唄の部分だけ見て確認することができるし、わらべ唄を知らない先生に伝えやすいです。


庭:同じ講座を繰り返し見られるから、保育者同士の共有の基盤にできるというのもあるんですね。


主任:あとはやっぱり、1つのテーマで1年間連続して学べるのもよかったです。対面研修の時は1講座2時間が年に4回だったから、一度研修に参加してから間があいてしまって、日々の忙しさの中で、参加したすぐあとのモチベーションが保てなかったりするんですよね。でも、今年度はあまり間をあけずに定期的に受講できるので、高いモチベーションを維持できるように思います。


例えば、増山さんの講座で、こどもたちが外で自然と触れ合っている様子があったんですが、それを見て北野保育園もこどもたちにもっと自然と触れ合ってほしいなと思って、すぐに畑環境を整えてみたりできるんですよね。研修に参加してレポートを書いて満足してしまうのではなく、より保育の中で学んだことを生かしやすいと思います。


庭:保育に対する共通の話題にもなり、共通認識が生まれること。40分程度の研修が定期的にあることで、高い意識を保って保育に携わることができるということかぁ。いやー、実際にどのように活用されているか伺えて本当によかったです。お時間いただき、貴重なお話をありがとうございました!

 

取材日:2023年3月9日 取材協力:札幌北野保育園



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