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Q. 人見知りが激しい3歳の息子。何かいい関わり方はありますか?



人見知り、場所見知りがとても強い3歳の男の子です。本人は幼稚園に通うことを楽しみにしていますが、いざ登園の準備を始めると手足をバタつかせ泣き叫びます。今は笑顔でさらりと「いってらっしゃい!」と送り出していますが、なにかいい関わり方はありますか?


A

新しいことをする時、いくつかのハードルをクリアする必要があります。①関わる人に対する安心感、②時間的な見通しが持てること、③場所に慣れること。初めて幼稚園に通う状況を、大人は自分の経験や知識から想像できるでしょう。しかし3歳のこどもはどうでしょう。まだ断片的なのだと思います。幼稚園での活動に前向きに取り組むには、先の3つの事柄をどのように得るのかにかかってきます。


①の安心は、頼れる人を見出すことによって。②の見通しは、毎日が同じ仕組みで繰り返されることによって。③の場所は、その時々に自分がいるべき場所がわかることによって得られます。例えば、登園時にいつも同じ人が玄関で迎えてくれて、微笑みながら目を合わせ「よく来てくれたね、おはよう」と声をかけてくれて、お部屋まで案内してくれる。昨日と同じ人が今日も、そして明日も続けば安心は深まり、見通しを持ち、場所にも慣れていきます。毎日の生活が、同じリズムで同じ場所、そして同じ人が関わることで安心を得て、前向きな気持ちになれます。


具体的には、起床から登園までを毎日同じ流れにします。少しぐずってもそれに注目せず、質問文にもある通り、笑顔でさらりと「いってらっしゃい」と送り出します。また、園に対しては、人見知り、場所見知りが強いという特徴を共有し、同じ状況では同じ人が関わるようにしてもらえるように配慮をお願いします。登園時は特に大切です。そして、2週間ほど経過を見ていい変化が認められたら、そのやり方を継続します。それでも初めての人に出会ったり、初めての活動をした時などは緊張して疲れて帰ってくるでしょう。そんな時に泣いたりぐずったりしたら、抱っこしたり、散歩をしたり、おやつを食べたりして、気持ちをゆったりさせます。配慮して1カ月くらい経っても緊張や不安が強くなるようなら、幼稚園に行くこと自体を、半年〜1年遅らせることを考えます。この時期に緊張や不安を強いるのはよいことではありません。



 

藤田春義(ふじたはるよし)
1954年秋田県生まれ。むかわ町にて保育の仕事を6年余り経験し、その後、札幌第一こどものとも社に勤務。1996年に絵本とおもちゃの専門店「ろばのこ」を立ち上げ、育児教室を開催してきた。北翔大学短期大学部非常勤講師。札幌国際大学非常勤講師。 ​
 
※この記事は庭しんぶん57号(2022年5月号)に掲載されたものです。

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