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講座3 保育者が理解しておきたい、こどもと、身体と、愛着

  • 2月12日
  • 読了時間: 3分

講師:野藤弘幸 / 全6回各40分 / 2025年度配信


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驚いたひとを想像してみましょう。しょんぼりしているひとを思い描いてみましょう。そこにある身体のイメージは、なぜ私たちの中に生まれたのでしょうか。驚くという行動を表す言葉と身体、しょんぼりという情緒を表す言葉と身体はなぜ一体となるのでしょうか。共感を深め、ものごとを考える言葉を培うために、身体を育てることがいかに大切か。本講座では、感覚・運動・生活・遊び・愛着・非認知能力、これらをキーワードに、保育の具体的な場面を想定して、それに応える手立てを学びます。


タイトル

内容

第1回 / 5月7日配信
日課を通して育む愛着の交わり~手をかけると手を出し過ぎない~
「保護者が迎えにきても、帰ろうとしませんし、連れていけないようです」。こういったこどもと保護者の姿をうかがうようになりました。なぜこどもは親の話を聞かず、親はこどもに言い聞かせられないのか。この理由をひもとき、顔を合わせた応答を育む、こどもと保護者への働きかけができる手立てを学びます。
第2回 / 6月4日配信
静かに眠り、安全に食べ、安心して排泄する~学校に通えるよう導く~
「寝つけません」「噛んで食べません」「就学なのにおもらしがあります」。これらのこどもの行動を受け入れようと思いつつも、なんとかしなくてはと焦る。睡眠、摂食、排泄について、保育で必要な範囲でのみ、神経系の発達に関する知識をお伝えし、保育者が自信を持ってこどもを受け入れる手立てを学びます。
第3回 / 7月9日配信
身体と性をどこまで伝えるか~こどもの性の問題事例から~
「異性の性器に興味があるようです」。どのように対応すればよいのか、保護者とどのように話し合えばよいのか。幼児期に、身体の大切さや性について、どこまで教える必要があるのか。ひとの身体と性と併せて、生き物への共感的な理解、将来につながる興味を引き出す手立て、こどもへの知識の伝え方を学びます。
第4回 / 8月6日配信
資質・能力の三つの柱を立てる言葉~感覚、運動、言葉を結びつけ、学習へ~
「この園は、教科学習に結び付くプログラムはしないのですか」。そう尋ねる保護者は少なくはないでしょう。視覚や聴覚、筋肉や内臓の身体感覚、これらが運動と合わさって活動に取り組み、そこで問題を解決する能力、言葉により思考する能力が引き出され、自尊感情が育まれます。この過程について学びます。
第5回 / 9月3日配信
絵本の必要、メディアの吟味~暴力、暴言、無気力、無視のない心を育てる~
「なぜ、絵本は大切なのですか」。保護者からの質問に答えるには、絵本とは何か、メディアとの違いは何かについて、保育者が理解しておく必要があります。そして、室内だけではなく園庭も含めて、そこで経験されるこどものさまざまな遊びが、就学後のどのような学びを育む土台となるのか。不登校の問題と併せて学びます。
第6回 / 10月8日配信
斎藤公子のリズム遊びと非認知能力~座る、歩く、手を使うを育む~
どのひとも、自分の身体を動かして生活を行います。では、生活するためにどのような身体づくりが大切なのか。また、身体的な活動は、言葉の育ちとどのように関係するのか、どのような心理を育むのか。身体へと意識を向けることが、感受性を穏やかにして、楽しく生きる自分像を生み出します。


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野藤弘幸(のとうひろゆき)
作業療法学博士。常葉大学保健医療学部教授を経て、現在は、おとなが育てにくいと思うこどもたちとその保護者に関わる保育者への研修を行う。著書に『発達障害のこどもを行き詰まらせない保育実践 ーすべてのこどもに通じる理解と対応ー』『保育現場で悩む「おとな」への理解と対応:対応に苦慮する「保護者」、関わりにとまどう「同僚」』(共に郁洋舎)がある。

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