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講座3 言葉と共感を育てる環境づくり

講師:藤田 春義​ 全6回 各40分 / 2024年配信



保育環境の中で、大切な環境の一つに「言葉の環境」があります。目で見える環境ではありませんが、言葉は人と人の関係をつくり、心と心を結び合わせる重要な環境です。そして、その園の教育環境がよく映し出される環境の一つでもあります。しかし、保育者の言葉の選び方や手渡す方法、また、こどもたち同士の対話、家庭環境の言葉など、日常的に使われる道具だからこそ、意識的に整えるのが難しい。


では、どのように整えることができるのでしょうか。絵本は五領域の「言葉」で扱われています。絵本はこどもと心を通わせ、言葉や共感を育てる重要な環境構成の一つです。絵本の活用方法によって、こどもたちの育ちも変わります。本講座は、絵本という環境構成を理解し、活用できるよう基礎から実践までを体系的に網羅した講座になります。新人からベテランまで広く学ぶことができる内容です。


タイトル

内容

第1回 / 5月8日配信
心を通わせる絵本の読み方
「心を通わせる」のが絵本を読む時の目的の一つです。絵本の持ち方、環境の整え方など基本的な読み方を学ぶことは重要です。また、こどもの年齢や状況に合わせた読み方、読むことが困難な場合の対処の仕方なども学びます。
第2回 / 6月5日配信
こどもの生活と絵本
絵本は保育の五領域(健康、人間関係、言葉、環境、表現)すべてに関わります。したがって、保育計画の立案に絵本選びは欠かせません。乳児から幼児までの必要な絵本の情報を『絵本ーこどもと語り合う道具ー』(庭プレス)を参考にして学びます。
第3回 / 7月10日配信
赤ちゃんの言葉が育つ絵本活動
赤ちゃんが言葉を獲得していくプロセスは非常に興味深く、不思議でもあります。日常の保育の中の絵本活動は赤ちゃんの言葉の環境を豊かにし、言葉の獲得を助けます。絵本の読み方、保護者への支援の仕方などを具体的な実践から学びます。
第4回 / 8月7日配信
絵本から発展する遊び
絵本のテーマによって、造形遊び、言葉遊び、ごっこ遊び、積み木遊びなどに発展します。それは、絵本を読み終わったあとに交わされる言葉をすくい取ることから始まり、こどもと保育者の共同作業の結果です。数々の実践を示しながら学びます。
第5回 / 9月4日配信
絵本作家の仕事から絵本を知る
こどもたちは言葉を通して、絵を通して、作家の表現に出会い、あらゆる感覚の基礎を築いています。私は多くの絵本作家から、直接制作過程を聞く機会があり、絵本を知る大きな手掛かりになりました。その経験に基づきながら学びます。
第6回 / 10月9日配信
聞く力、話す力を育てる絵本活動
気持ちよく会話ができる人と過ごすのは楽しいものです。お話だけでなく笑顔も交わします。応答的な関わりは、聞くだけではなく話す力も育ちます。おすすめの絵本を通してすてきな言葉の数々に出会い、豊かな言葉の体験をしましょう。


藤田 春義(ふじたはるよし)
1954年秋田県生まれ。むかわ町にて保育の仕事を6年余り経験し、その後、札幌第一こどものとも社に勤務。1996年に絵本とおもちゃの専門店「ろばのこ」を立ち上げ、育児教室を開催してきた。2024年より、認定こども園かおり幼稚園理事兼アドバイザー。

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