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こどものとも0.1.2. くだもの みいつけた


こどものとも0.1.2. 2021年6月号

くだもの みいつけた

ひろのたかこ さく



くだものが、好き!


作者の広野さんは庭でいろいろな果物を栽培しています。だから絵本の果物が瑞々しくておいしそうです。まずは絵本をゆっくり見てそれを感じ取ってください。いかがですか?色も形も美しいですね。赤ちゃんは、見ること、触れること、嗅ぐこと、味わうこと、聞くことで世界を知るのです。感じることが何より大切です。


付録の「絵本のたのしみ」にも書いていますが、広野さんがダミー絵本を孫に読んでやったとき、手を伸ばして採る真似をしたそうです。それだけではなく広野さんの分まで採って食べる真似を始め、何度も繰り返したと記しています。さて、あなたの赤ちゃんはどのページで手を伸ばすでしょう。観察してください。


「絵本のたのしみ」の2ページ目を開いてみてください。この手引きを書いている私の文章が載っています。0歳児クラスの絵本による育児支援を始めて5年目を迎えた澄川ひろのぶ保育園様の実践を記しました。同じ実践をしている園の方は励ましを受け、保護者の方は改めて絵本のすばらしさを実感するでしょう。幸せな絵本の時間を重ねることが心と言葉を豊かに育みます。


読み方アイデア

ぜひ、この絵本に描かれている果物の中で旬のものを買い求めて赤ちゃんに触らせてやりましょう。香りも楽しみます。味わうのは誕生日を過ぎてからでしょうか。そうして秋までゆっくり楽しんでください。



 

藤田春義(ふじたはるよし)
1954年秋田県生まれ。むかわ町にて保育の仕事を6年余り経験し、その後、札幌第一こどものとも社に勤務。1996年に絵本とおもちゃの専門店「ろばのこ」を立ち上げ、育児教室を開催してきた。北翔大学短期大学部非常勤講師。札幌国際大学非常勤講師。

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