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こどものとも0.1.2. でておいで


こどものとも0.1.2. 2024年4月号

でておいで

阿部結



いないいないばぁとからだ


初めましての新しい出会いが多い新年度が始まりました。絵本って、人と人を心と心で結び合わせてくれるすばらしいものです。お互いに不安で初めましてでも、「絵本を読もうか?」とゆっくり近づいて、優しく語りかけていれば、あっという間に関係が築けます。そして、今月の一冊は、初めての出会いにぴったりの絵本です。


布から髪の毛、おめめ、おはな、おくち、おてて、と順番に体が出てきます。いないいないばぁのように、隠れているものが順番に出てきます。お子さんは、自分と重ね合わせるように絵を見ていませんか?そうであれば、ページを進めるのを少し待って、「おててだね」「おめめだね」と声をかけて楽しんでみてください。


どこかのタイミングで、布を用意してみてください。絵本と同じことをしてみる楽しさ、それに布に触れることで自分の体の感覚もわかるでしょう。やってみたいを叶えてあげることで、意欲的に自分を使うことを楽しむことができます。



☆こぼれ話

慌ただしい4月ですが、絵本の時間は、忙しさに巻き込まれないように、時間をゆっくり、ゆったり、を意識してみましょう。恐らくとってもゆっくりくらいがちょうどよいはずです(笑)。

作者の阿部結さんは、こどものとも0.1.2.『ぴったんこ』(2023年8月号)も出版されています。なんと、その作品の裏話が見れるのでお伝えしておきますね。ここ数年で大ブレイク中の期待の新人なのです。ほかの作品ものぞいてみてください。



【お知らせ】今月から書き手が藤田進に変わります!よろしくお願いします。

 

藤田進(ふじたすすむ)
好奇心や探究心をたっぷり使いながらこどもと日々を過ごせるように、そして、こどもとこの地球や社会をどのように分かち合うかを模索しながら、絵本やおもちゃの販売、庭しんぶんの発行、研修事業などを運営中。札幌第一こどものとも社代表。庭しんぶん編集長。3児の父。

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