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こどものとも0.1.2. おひるね


こどものとも0.1.2. 2022年8月号

おひるね

笠野裕一 さく



幸せなおひるね


幸福感をどんな時に味わっていますか? 私は、いい湯加減のお風呂に浸かった時、大好物の一口目を食べる時、そしてお昼寝で全身の力が抜けてまどろみ始めた時。皆さんはいかがですか?

作者の笠野裕一さんはお昼寝派。こどものとも年少版2000年5月号『おひさま ぽかぽか』でも、おばあさんが縁側で干した、お日様の匂いのするお布団がお昼寝の場所になり、動物たちの幸福に満ちた姿を描きます。


入眠するまでがあっという間の人もいるし、なかなか寝つけない人もいます。幼い子どもは、お昼寝で次の活動のためのエネルギーを貯めています。子どもの生活リズムを維持するのは大人の役目です。幸福感を味わえるお昼寝をコーディネートしましょう。


読み方アイデア

お昼寝の導入に使います。お気に入りの毛布やお布団、タオルケットを用意して、寝転んで『おひるね』の表紙を見ます。ページが進むうちに大人のほうが睡魔に誘われます。それくらいがいいのです。子どもは大人の感情を100%コピーするそうです。大人がいい気持ちにならないと、幸福感は子どもに伝わりません。こうしてこの時間を楽しみます。あくびも出ます。それも楽しんでください。




 

藤田春義(ふじたはるよし)
1954年秋田県生まれ。むかわ町にて保育の仕事を6年余り経験し、その後、札幌第一こどものとも社に勤務。1996年に絵本とおもちゃの専門店「ろばのこ」を立ち上げ、育児教室を開催してきた。北翔大学短期大学部非常勤講師。札幌国際大学非常勤講師。

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