こどものとも0.1.2. きってみよう
- 7 日前
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こどものとも0.1.2. 2025年9月号
きってみよう
松永悠一郎 さく
鳩の家族が描かれた8月号『ぽーぽーぽぽー』繰り返し読んでいくと、鳥の声に自然と五感が反応する感覚を感じられた一冊でした。姿が見えなくても、声がする、私たちはこの地球で動物たちと共に暮らしているんですよね。
さて……! 2025年9月号は『きってみよう』松永悠一郎 さく
優しくも色鮮やかで、目で見てもおいしそう、音を聞いてもおいしそう、今回は果物が登場する絵本です。
ワクワクする
果物は、すでに切られた状態で提供してもらうことのほうが多いかもしれません。ぱかっとカットされた果物。外は赤いりんごですが、中は違うんだという大発見につながる絵本。これは、こどもたちとぜひ発見してほしい外側と中側の違いですね。あの果物、中はどうなってるんだろう? というワクワクが広がるのではと思います。遊びの中で、野菜や果物を切る体験があると、遊びと絵本がリンクしてより一層「生活」と「遊び」がつながり豊かになりますね。
オノマトペを楽しむ
「ぱかっ さくさく とんとん ぱっかーん」日本語って豊かですよね。オノマトペは、日本語の特徴的な表現方法の一つだそうです。大人になると、ぱかっという言葉や音を聞いただけで、何かが割れたんだろうなという光景が目に浮かびます。まずは、純粋に繰り返しオノマトペを楽しむ。ぱかっで2つに割れるりんご。ぱっかーんで大きなメロンがくす玉のように割れたり。言葉や日々の生活がより楽しくなるオノマトペにたくさん出会えますように……!
☆こぼれ話
この絵本、「きってみよう」と2つに増えた果物が、次のページではもっとたくさんに増えているんですよね。「たくさん」「いっぱい」ってうれしいなぁって。作者の松永さんから、この絵本が皆さんにとっての「心のおやつ」になってもらえたらというメッセージがあるように、こどもも、もちろん大人も、心のおやつを大切に、豊かに暮らしていけるといいなぁと思います。
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