こどものとも0.1.2. 2023年12月号
はしれー
きくちちき
言葉は体感
満2歳になると走るようになります。こどものとも0.1.2.『はしれー』は、走ることの楽しさを表紙から裏表紙までで表現しています。絵を見る者すべてを楽しませてくれます。
走ったことのある人なら、また、こどもが走っているのを見たことがある人なら、足も腕も指先までも、体の隅々まで躍動しているのを感じることができるでしょう。
そして、「はしれー」の言葉が身体感覚とともに体に入ってきます。こどもが言葉を獲得するというのは、こういうことだと思います。読んでやる大人は大切な役目をしています。
絵本の楽しみの作者のことばを読み、末っ子が小学1年生の時、「中休みに何してるの?」と聞いたら、「走ってる」と答えたのを思い出しました。 走るのが何より好きだった。
読み方アイデア
繰り返しこの絵本を読んでから、こどもと一緒に広い公園に行きましょう。そして、ただただ子どもが走る姿を眺めてください。生きるってことを本当に楽しんでいるのがわかります。これこそが生きる力だと思います。
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