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Q. 春義さんが絵本やおもちゃのほかに好きなことはなんですか?



A

それは、趣味ということですね。おいしいハチミツを探すこと。旬の果物や庭で採れるベリーのジャムをつくること。妻と2人で車中泊で旅行すること。ほかにはユマニチユードという介護の技術を学ぶこと。遠野に伝わるわらべ唄を学んでいることもその一つです。


これはおもしろい、これはすごいと感じたことには、とことん打ち込むところがあります。現在一番お気に入りのハチミツは、淡路島の庄司さんという蜂屋さんが日本蜜蜂から採蜜しているものです。非常に貴重で、香りも味も最高です。3年前に話を聞きたくて淡路島に行って会ってきました。好きになるとそこまでしたくなるのです。ジャムづくりも何年も続けていますが、一番好きなのは、庭で栽培しているフランボワーズのジャムです。食べる話が続きますが、私たちの車中泊の楽しみは、気に入った場所をプライベートカフェにすることです。昨年の一番は、洞爺湖畔財田キャンプ場での早朝のひととき。朝もやが晴れるのを水際で眺めながら飲む淹れたてのコーヒーは最高でした。


ユマニチユードも5年ほど前から学び始めましたが、これからの自分を支えるものになると直感しています。昨年、身近な人にも知ってほしくて庭ビルで交流会をしたら、サプライズで考案者の一人、ジネスト-マレスコッティ研究所のイブ・ジネストさんが交流会当日に来てくれました。とことん好きになると、こういうことが起こります。イブさんはその日休暇を利用してフランスから札幌に来ていたのです。そしてわらべ唄ですが、20年以上前から学んでいて今も学び続けています。先人たちが残してくれたものの奥深さに驚嘆しています。僕は来年2月でちょうど70歳になりますが、さらに新しいことを好きになりたいと思っています。なので、数年後もう一度同じ質問をお寄せください。



 

藤田春義(ふじたはるよし)
1954年秋田県生まれ。むかわ町にて保育の仕事を6年余り経験し、その後、札幌第一こどものとも社に勤務。1996年に絵本とおもちゃの専門店「ろばのこ」を立ち上げ、育児教室を開催してきた。北翔大学短期大学部非常勤講師。札幌国際大学非常勤講師。 ​
 
※この記事は庭しんぶん71号(2023年7月号)に掲載されたものです。

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