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こどものとも0.1.2. まるのこ


こどものとも0.1.2. 2025年1月号

まるのこ

殿内真帆 さく



まるの気持ちになってみる


赤青黄の3色の「まるのこ」たちが、いろいろな動きをしています。まるのこたちの動きと、「くるん くるん」などの音が合わさって、絵本が進んでいきます。読み手もこの「まるのこ」になって楽しんでみてください。広がったり、つながったり、まるの動きがこどもたちの気持ちとつながって、ぎゅーっとなって、広がるところまでイメージしながら、お楽しみください。


まるは一つひとつベタ塗りではなく、一つひとつに表情があるように、特別な方法で印刷されています。原画は黒一色でフィルムに描いて、印刷の工程で3色に変換してるんですって。フィルムにまるを描いてみるのも造形表現の一つとしておもしろいかもしれません。


日々のこどもたちの気持ちを描いたような絵本です。一人でいたり、誰かとつながってみたり、走り回ってみたり、自由に自分の気持ちを表現できること。そのためには安心感がなくてはなりません。それを日々の中で作つくっていくのが、この育児支援の取り組みです。一人ひとりに目を合わせて、絵本の言葉を語りかけて、気持ちを交わし合うことが、その安心感の土台になります。



☆こぼれ話

娘と絵本を読んでいると、物語や言葉に関心がある時と、読み手と気持ちを交わし合いたいのだなと思う時があります。絵本は親子をつなぐとても大切な役割を担っているなぁと思うのです。そういうものが家庭にたくさんあるといい。一方通行ではなくて、双方向的なコミュニケーション、そしてその喜びをお互いに味わえる絵本は、親にとっても大きな助けになります。




 

藤田進(ふじたすすむ)
好奇心や探究心をたっぷり使いながらこどもと日々を過ごせるように、そして、こどもとこの地球や社会をどのように分かち合うかを模索しながら、絵本やおもちゃの販売、庭しんぶんの発行、研修事業などを運営中。札幌第一こどものとも社代表。庭しんぶん編集長。3児の父。

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