top of page

こどものとも0.1.2. ぼとぼと おっこちた


こどものとも0.1.2. 2024年11月号

ぼとぼと おっこちた

大川久乃 ぶん / 早川純子 え



変化を楽しむ


珍しいタイプの縦開きの絵本です。上から下にページをめくります。最初は少し戸惑うかもしれませんが、このつくりになっているのは、「落ちる」という動作をより味わうための工夫です。ですので、例えば、めくりながら「ぼとぼと」。めくり終わったら「おっこちた」など、「落ちる」と「めくる」を組み合わせるとより楽しめます。


ひとつの動作に気がつくと、次々と同じ動作を意識し始めます。落ちる、落ちそう、葉っぱが落ちてくる、そういうことに気がつくと、それが遊びになります。その時のオノマトペの音も、絵本みたいにいろいろ見つかるかもしれませんね。


北海道では、だいぶ紅葉が終わってしまいました。冬が始まっています。イチョウが一斉に葉を落としたり、木々も冬支度を始めています。11月には、まだ木々の落とし物を楽しめるでしょう。



☆こぼれ話

「どうやって、持ったらいいだろう?」 「ん、なんかめくりにくいな」なんて思うかもしれません。『絵本ーこどもと語り合う道具』(庭プレス)にもありますが、正面で持ってもいいですし、縦開きなのでどっちの手で持っても大丈夫ですよ。めくりと音のタイミングを工夫するだけでグッとよくなるので試してみてください。




 

藤田進(ふじたすすむ)
好奇心や探究心をたっぷり使いながらこどもと日々を過ごせるように、そして、こどもとこの地球や社会をどのように分かち合うかを模索しながら、絵本やおもちゃの販売、庭しんぶんの発行、研修事業などを運営中。札幌第一こどものとも社代表。庭しんぶん編集長。3児の父。

Комментарии


bottom of page