こどものとも0.1.2. 2023年1月号
ねむねむ ねねん
天野慶 ぶん / おーなり由子
ごっこ遊びの始まり
『ねむねむ ねねん』でお人形を寝かしつけているこどものしぐさには、こども自身の優しさが感じられて、大変ほほえましいです。
こどものごっこ遊びは、食べるふり、飲むふり、寝るふりなど、ふり遊びから始まり、誰かのまねをするごっこ遊びへと発展します。『ねむねむ ねねん』の主人公は、自分を寝かせてくれるお母さんのまねをして、うさぎさんを抱き、お布団に寝かせています。
この絵本を読んでいて感じる優しさは、主人公のこどものお母さんの優しさです。最後の3場面にお母さんが登場します。じっくりご覧ください。この優しさを、この子はお人形に向けているのです。
ごっこ遊びをしているこどもは、憧れの人のしぐさを楽しんでまねします。その時、しぐさだけでなく、気持ちもまねをしているのです。
読み方アイデア
『ねむねむ ねねん』の絵本を参考にして、人形用のお布団をつくってください。絵本を読んであげると、間もなく遊び始めるでしょう。こどもの行為を楽しみながらゆったりと見てあげましょう。
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