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こどものとも0.1.2. ねむねむ ねねん


こどものとも0.1.2. 2023年1月号

ねむねむ ねねん

天野慶 ぶん / おーなり由子



ごっこ遊びの始まり


『ねむねむ ねねん』でお人形を寝かしつけているこどものしぐさには、こども自身の優しさが感じられて、大変ほほえましいです。


こどものごっこ遊びは、食べるふり、飲むふり、寝るふりなど、ふり遊びから始まり、誰かのまねをするごっこ遊びへと発展します。『ねむねむ ねねん』の主人公は、自分を寝かせてくれるお母さんのまねをして、うさぎさんを抱き、お布団に寝かせています。


この絵本を読んでいて感じる優しさは、主人公のこどものお母さんの優しさです。最後の3場面にお母さんが登場します。じっくりご覧ください。この優しさを、この子はお人形に向けているのです。


ごっこ遊びをしているこどもは、憧れの人のしぐさを楽しんでまねします。その時、しぐさだけでなく、気持ちもまねをしているのです。


読み方アイデア

『ねむねむ ねねん』の絵本を参考にして、人形用のお布団をつくってください。絵本を読んであげると、間もなく遊び始めるでしょう。こどもの行為を楽しみながらゆったりと見てあげましょう。




 

藤田春義(ふじたはるよし)
1954年秋田県生まれ。むかわ町にて保育の仕事を6年余り経験し、その後、札幌第一こどものとも社に勤務。1996年に絵本とおもちゃの専門店「ろばのこ」を立ち上げ、育児教室を開催してきた。北翔大学短期大学部非常勤講師。札幌国際大学非常勤講師。

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