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こどものとも0.1.2. ねぼすけさん


こどものとも0.1.2. 2022年6月号

ねぼすけさん

うえのよう さく



表情が心を動かす


眠っている顔と目覚めた顔、表情の変化が目を引きます。僕は「ねぼすけかばんさん」が好きです。きっとそれぞれの赤ちゃんに好きな「ねぼすけさん」がいると思います。

赤ちゃんは、読んであげると絵をなでたり、声を出したりします。その時に少し時間を取って「かばんさん おーきーて」「かばんさん おーはーよ」と繰り返し呼びかけましょう。


その時には赤ちゃんとしっかり目を合わせ、赤ちゃんの笑顔に笑顔で返します。これが豊かな言葉の体験、コミュニケーションの始まりです。6月は、絵本『ねぼすけさん』を繰り返し読んで豊かなコミュニケーションを楽しみましょう。表情が言葉と一緒に伝わるのです。豊かな言葉とは、心が通う言葉です。


読み方アイデア

手ごろな大きさの画用紙を2枚用意し、キャラクターの2つの表情を描きます。一方にねぼすけさんを、もう一方に起きた時の顔を描きます。その2枚の間に割りばしを入れて張り合わせ、ペープサートをつくります。絵本で楽しんだことを、ペープサートでも楽しみます。


クラスで絵本を読み始めて3カ月となります。赤ちゃんの反応をスマホで撮り、互いに伝え合い楽しんでください。




 

藤田春義(ふじたはるよし)
1954年秋田県生まれ。むかわ町にて保育の仕事を6年余り経験し、その後、札幌第一こどものとも社に勤務。1996年に絵本とおもちゃの専門店「ろばのこ」を立ち上げ、育児教室を開催してきた。北翔大学短期大学部非常勤講師。札幌国際大学非常勤講師。

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