こどものとも0.1.2. どっちから くるのかな？

こどものとも0.1.2.　2025年12月号

どっちから くるのかな？

山﨑杉夫 さく

早いもので12月号がやってまいりました。11月号の『とことこくまさん』は楽しめたでしょうか？ 何度読んでも、どんぐりをがりがり食べるくまさんの表情がかわいいなと思う一冊でした。

さて……！2025年12月号は、

『どっちから くるのかな？』山﨑杉夫 さく

前作『あっちから こっちから』に続き、今作も乗り物がいろいろ登場します。

あっち？ どっち？

繰り返し登場する「どっちから」「あっちから」「こっちから」という言葉たち。この「こっち、そっち、あっち、どっち」という言葉は通称「こそあど言葉」といわれていますね。私たち大人は何も気にせず自然に使う言葉たちですが、こどもたちにとってはそうとは限りません。絵本で触れながら、まだなじみのない言葉が自分の中で当たり前になっていくということ、楽しく大好きな人たちとやり取りしながらそういうことが起こるのって、改めて絵本ってすごいなぁと感じました。ここから、この絵本に触れたこどもたちの「あっち」「こっち」が広がっていくんだなぁと思うと、絵本を読む時間を大切に、繰り返し楽しんでほしいなと思います。

どんな道かな

どっちから来るのかを待つのも楽しい絵本ですが、乗り物がどんな道を通ってやってくるのかが描かれているのも楽しいポイントです。ガタガタ道や線路、空から降りてくるヘリコプター。実生活でも、今日のお散歩どんな道かな？ って楽しんでほしいです。これから季節は冬。雪の道、どんな道？ 氷の道、どんな道？ わくわくがぐっと広げてくれる一冊です。

☆こぼれ話

3歳の娘は工事の車が大好きです。最近、自宅近くで舗装の工事が始まりました。窓から見えるブルドーザーに、毎朝釘付け。寒くなったのでわが家にはこたつがやってきて、人生初のこたつに入りながら、毎朝ブルドーザーとガタガタ道を観察中です。

せいかつとあそびTVにて、毎月届く『0.1.2.こどものとも』について、ポイントや読み方、楽しみ方を解説している番組を配信してますよ。こちらも合わせてご覧ください。

※せいかつとあそびTVを視聴するには、申込みが必要です。講座受講者は無料で視聴ができます。札幌第一こどものとも社がご訪問の園様の場合は、無料でご視聴いただけます。営業までお尋ねください。

西尾友希（にしおゆうき）

初めまして、この度、乳児のブックスタートのバトンを引き継ぎました、西尾です。保育士として経験を積み、その後お母さんになり、2歳の娘の子育て奮闘中です。保育現場の声に、お母さんたちの気持ちに、そっと、ぎゅっと寄り添えたらと思います。よろしくお願いします！