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こどものとも0.1.2. あーむんむ

  • 5月13日
  • 読了時間: 2分

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こどものとも0.1.2. 2025年6月号

あーむんむ

いしだえつ子 文 / まるやまあやこ 絵


青い空の中にこいのぼりが気持ちよさそうに泳いだ5月の始まり、虫たちが活動を始め、草花が風に揺れています。お散歩中に思わず言いたくなる5月号の「だーれか だーれか いませんか」。あちらこちらで小さな命たちが「はーい」と、名前を呼ばれるのを楽しみに待っている姿が目に浮かびます。季節を感じ掛け合いを楽しむ、そんな一冊になっていたらうれしい限りです。さて……!2025年6月号は『あーむんむ』いしだえつ子 文 / まるやまあやこ 絵


食事の楽しい時間を共有し、語りかけていく


繰り返される「あーむんむ」という言葉。リズミカルな言葉と共にあーむとお口に入るごはんたち。次の一口が楽しみになるような言葉です。園や先生にも安心し始め、食べることを楽しめるようになってくる頃ではないでしょうか。「あーむんむ、おいしいね、うれしいね」と語りかけながら、食事を心地よい雰囲気の中で食べ進められたらと思います。


おめめ、おはな、ほっぺ、そしてまんまるおててがなんともかわいらしい6月号。この絵本を読んでいると、食べることはまさに生きることだなと感じます。園の食事中のこどもたちの様子はどうでしょうか。匂い、色、食感や音。全力で食事をする姿、ぜひ照らし合わせて読んでほしいです。安心する環境の中で、安心する先生と心地よく食事をする時間は、その子にとって、これからの食事の土台となるでしょう。


☆こぼれ話

保育士をしていた頃、初めて1歳児の担任になった私。未知でした。これほどまでに全力で食事をするのだなと実感し、そして感心した日のことを今でもよく覚えています。自分では思い出すことのできない、離乳食を食べていた頃の自分。今私が食事を楽しめているのは、まぎれもなくあの頃の食事を支えてくれた先生方のお陰なんだろうと、感謝が沸き上がるような一冊でした。





西尾友希(にしおゆうき)
初めまして、この度、乳児のブックスタートのバトンを引き継ぎました、西尾です。保育士として経験を積み、その後お母さんになり、2歳の娘の子育て奮闘中です。保育現場の声に、お母さんたちの気持ちに、そっと、ぎゅっと寄り添えたらと思います。よろしくお願いします!

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