こどものとも0.1.2. だーれか だーれか
- 5月7日
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更新日:5月8日

こどものとも0.1.2. 2025年5月号
だーれか だーれか
福知伸夫 さく
季節を感じながら、言葉の掛け合いを楽しむ
この本に繰り返し出てくる、「いっしょに」という言葉。この「いっしょに」ってすごく温かくて、安心する言葉ですよね。それは、大人も同じなのではないでしょうか。まだ個での活動が多い年齢ではありますが、たくさんの「いっしょに」を大人と積み重ねたこどもたちは、「いっしょに」ってなんだか安心する、「いっしょに」ってうれしいな、「いっしょに」って楽しいな、そんな安心が土台となり、友達との関わりも豊かになっていくのではないでしょうか。絵本の中でも、ページをめくるたびに、虫の仲間たちが増えていきますね。「いっしょに」ってうれしいな・楽しいなが伝わる描写かなと思います。
「だーれか だーれか いませんか?」「はーあーい」には、「はーい!私は、僕は、ここにいるよ!」をうれしそうに伝えたいこどもの姿が目に浮かびます。「いっしょに あーそーぼ」「いーいーよ」からは、うれしいお誘い、なんだか楽しそうなことが始まる予感がする、そんな掛け合いですね。絵本を楽しみながら、日常生活の遊びの中でも、何度も何度も繰り返し掛け合いを楽しみましょう。
園庭やお散歩にいく機会もグンと増える、春。「あ!ちょうちょさん!」「黄色いお花、たんぽぽだね。これはどんなお花かな?」。たくさんの発見がある外の世界。絵本に登場する虫や花、園庭やお散歩先でも見つけると「いっしょ」だね!を探す楽しみもありますね。
☆こぼれ話
2歳の娘にこの絵本を読むと、必ず一緒に「だーれか だーれか いませんか?」「はーあーい」「いっしょに あーそーぼ」「いーいーよ」のところを一緒に言ってくれます。それもとびきりの笑顔で。そして、「いっしょに」を提案してくる機会がグンと増える今、この絵本はピッタリだなぁと、母の目線で感じたりもしました。そうそう、「いっしょに」ってうれしいよね。そんなことを思いながら、今日もかけがえのない「いっしょに」の時間を過ごしたいと思います。


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